
昨今の不景気による実業団チームの相次ぐ廃部により、現役引退を余儀無くされる選手が増える一方、新たにアマチュアスポーツのプロ化が注目を集めています。今回はプロ陸上選手の年収やスポーツ界の裏事情をご紹介します。
プロスポーツとアマチュアスポーツの違いは?
スポーツは大きく分けると、プロスポーツとアマチュアスポーツに分類されます。
プロスポーツ
プロスポーツで代表的なものはプロ野球やプロサッカー(Jリーグ)、プロバスケット(Bリーグ)などが挙げられます。
プロスポーツ界ではチケットを販売して得られるチケット収入や企業などの広告によるスポンサー収入などの興行収入が主な収益になります。
この収益の一部がプロクラブチームの収益となり、プロスポーツ選手の給料となります。
つまりスポーツをする事で直接的に価値を生み、その対価としてお金を貰い生計を立てているのがプロスポーツ選手になります。
アマチュアスポーツ
一方、アマチュアスポーツで代表的なものは陸上競技、水泳、体操、柔道などが挙げられます。
プロスポーツと違いプロリーグが無い為、基本的にチケット収入やスポンサー収入を得るという概念がありません。
企業の実業団チーム(部活)がこれにあたり、営利よりも福利厚生や企業のイメージアップなどが目的とされる事が多いです。
給料も会社員としての給料なのでスポーツを通じて直接的に得るものではありません。
アマチュアスポーツのプロ化とは?
今までは上記の2種類に分類されていたスポーツ界ですが、最近ではアマチュアスポーツ選手のプロ転向が注目を集めています。
陸上のケンブリッジ飛鳥選手や福島千里選手、体操の内村航平選手や水泳の萩野公介選手らが挙げられます。
しかし、アマチュアスポーツ界には興行収入を得られるようなプロリーグがありません。
それでは選手はどのようにして収入を得るのでしょうか?
個人でスポンサー契約を結ぶ
主な収入源として挙げられるのはスポンサー収入です。
これはプロ同様、注目される選手には企業の投資価値があります。
陸上のケンブリッジ飛鳥選手はリオデジャネイロオリンピック後に所属していたアンダーアーマー日本代理店のドームを退社し、ナイキとスポンサー契約を結び、プロ陸上選手として競技活動を始めました。
スポンサーにも色々あり、契約料としてお金を貰えるところもあればギア(競技用具)のみの提供のところもあります。
ちなみにとあるトップアスリートのスポンサー契約料は年間約1000万円と関係者から聞いた事があるので、選手や企業によりピンキリだと思います。
賞金レースに出場する
日本ではまだまだ数少ないですが、賞金レースに出場してお金を稼ぐ方法もあります。
海外の陸上ダイアモンドリーグでは年間を通して賞金レースが行われます。
順位に応じて数百万〜数千万程度の賞金を獲得する事が出来ます。
ちなみに陸上界トップはジャマイカのウサイン・ボルト選手で賞金レースの他、スポンサー契約料などで年間年20億以上稼ぎます。
最後に
東京オリンピックの開催が決まり、スポーツ界が盛り上がりを見せています。
実業団チームを廃部にする企業もあれば、支援してくれる企業もあります。
私は運良くスポンサー企業を見つける事が出来ましたが、諦めずに頑張っていると必ず誰か応援してくれる人が現れます。
一度きりの人生、後悔の無いよう頑張りましょう!