
まず、日本ではDIY=日曜大工というイメージでいる方が多いと思います。もちろん間違いではありませんが、その言葉の持つ真の意味は意外と知られていない気がします。
そもそもDIYとは
Do It Yourselfの頭文字をとった言葉。
戦後の街を自分たちの手で復興させるという概念から、『自分でやる』そんな意味合いでヨーロッパで生まれた言葉です。やがてその言葉がアメリカにも広まり『余暇を楽しむ』というような概念に変わっていき、近年日本では『日曜大工』という意味で使われていることが多いです。
他人のDIY、自分のDIY
今やDIYの情報など、インターネットで調べればいくらでも出てきます。
プロ並みの仕上がり、下準備からの細かい説明、もはやDIYの領域を超え職人が自分の仕事をさらけ出しているようなものまで。
なんと素晴らしい。
しかし、DIYの言葉の背景からみても、日曜大工という言葉の意味合いからみても、それは『プロ並みの仕事をやりましょう』なんて意味ではないと思います。
仕上がりの美しさを求めればそれなりの技術、経験、道具、コツ、専門知識まで多少なりとも必要になることがあるでしょう。
ネットのDIYはあくまで他人のDIY。自分とは環境が違う人のものです。現場の違い、使用した工具の違い、経験の差、など。
最終的には自分で現場に立ち、自分の持っている工具と相談しながら設計し工程を決め、試行錯誤しながら実行します。他人のDIYは参考程度に考えていた方がいいでしょう。
自分にしかできない物を作る
自分で物を作った場合、なにか不都合が起きてももちろん自分の責任です。
例えば今回のフェンス設置した場合、継手の部分や支柱の固定部分など、自分で施工しているので無意識のうちに「この部分は負荷をかけてはいけないな」と内部構造などを理解していると思います。
しかしフェンスに触れるのは自分だけではありません。子供が寄りかかってフェンスが倒れて怪我をしたなんてことになったら、もちろん責任は自分です。
DIYは頑丈さをウリにするべきだと私は考えます。
そしてやはり、自分で作るからには自分なりのアイデアや使いやすくするための工夫をいれたいですよね!私はむしろこれがメインだと考えています。
今回のフェンスで言うなら、私は蝶番をフェンスに取り付け、ドアのように開閉できるようにしました。
業者に頼んだら絶対やってくれないでしょうし、フェンス専用ドアパーツが別売りであったとしてもコストがかかります。
どうせ自分でやるんですから、自分にしかできないものを、自分でしかできない方法で、楽しんで作りましょうよ!
材料・工具準備
フェンス自体はホームセンターで売っているありふれたものを買ってきて設置しました
まず必要最低限な材料
フェンス本体
フェンスの継手
支柱
支柱を地面に固定するフェンスブロック
モルタル
使用工具は
スコップ
インパクト
モルタルを練るもの(量が少ないので、バケツとシャベルでもOK)
水平器
スケール(メジャー)
必要最低限だとこのぐらい揃えば可能ですが、素人DIYをされる方には絶対オススメなのが墨出しレーザーです。
高額なイメージがありますが、ネットで探してみるとこんな金額で手に入りました。(私はコレ買いました)
|
一昔前はレーザーって実際に高額なものでしたが、最近ではこのぐらいの価格で手に入れることができるんですね。
いろいろDIYをやっていて数々の失敗をしてきましたが、そのほとんどの原因が計測ミスでした。
長さ、水平、平行、直角、垂直
この5つのうちレーザーは長さ以外の全てをカバーしてくれます。
これがあれば計測ミスは極限まで減らすことができます。個人的に絶対オススメの一台です。
本題・フェンス設置
設置と言っても、下準備が整っていれば簡単なものです。
フェンスブロックを埋設
使用していくうちに支柱が沈んでいかないように立てましょう。私の場合はブロックの中にガラをいれました。モルタルの節約にもなりました。
支柱がガラの上に乗るようにしつつ全ての支柱の高さを揃えるのにもレーザーが大活躍でした。
これだけやってしまえばあとは、フェンスを組み、専用金具で固定、終了です。
その間に前述した開閉機能を追加するために試行錯誤しながら蝶番でやってみました。
蝶番にもいろんな種類がありますが、いろいろ悩んだ結果このタイプにしました。開閉方向や設置位置などもかなり試行錯誤しましたが、これの考察をアレコレ考えている時間が一番楽しかったです。
開けた時に支柱からフェンスが離れていくのが今回のコツでした。
閉まっている時
開けた時
現在1年半使用しましたが満足に使えています。
やはり自分なりの工夫を試行錯誤してアレコレ考えている時が一番楽しかったです。
これにて設置完了

「やってみたらできんじゃね?」の精神でいろいろやってみたことを書いています。失敗も、成功も。自称イクメンです。自称農家ビギナーです。